イタリア名作映画を楽しむ会

開催場所: 阿佐谷ワークショップ
Una festa per godersi i capolavori italiani
Sede: Asagaya Workshop


第1回2021.1.20
イタリアの名匠プピ・アバティが、第2次世界大戦前後の故郷ボローニャを舞台に描く家族ドラマ。17歳の女子学生ジョバンニは、心優しい父ミケーレと美しい母デリアと、慎ましくも平穏に暮らしていた。だがある日、ミケーレが勤務する学校で殺人事件が起こり、被害者と同級生だったジョバンニに容疑がかけられてしまう。さらに事件に追いうちをかけるように、戦火は激しさを増していく。父親役のシルビオ・オルランドが第65回ベネチア国際映画祭主演男優賞を受賞。

2008年製作/104分/G/イタリア
原題:Il papa di Giovanna


 第2回2021.1.27

ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描くミステリー。天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンは、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その場所を突き止めたバージルは我慢できずに部屋をのぞき見し、クレアの美しさに心を奪われる。さらにバージルは、美術品の中に歴史的発見ともいえる美術品を見つけるが……。音楽はトルナトーレ作品常連のエンニオ・モリコーネ。イタリアのアカデミー賞と言われるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞、監督賞、音楽賞をはじめ6部門を受賞。

2013年製作/131分/PG12/イタリア
原題:La migliore offerta 


  • 第3回 2021.2.3

ひまわり』(原題(イタリア語): I Girasoli )は、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した、1970年公開のイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作映画。日本での公開は1970年9月12日。 監督はネオレアリズモ(イタリアンリアリズム)の一翼を担った ...

事業内容

2021.2.17愛と銃弾

ュージカル、ノワール、ロマンス、アクションなどさまざまな要素が盛り込まれた異色作で、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で15部門ノミネート、作品賞など5部門を受賞した。南イタリアの大都市ナポリ。看護師のファティマは勤務先の病院である犯罪に巻き込まれてしまう。「タイガー」と呼ばれるクールな殺し屋コンビを相棒のロザリオと組んでいるチーロは、目撃者であるファティマを殺そうとする。しかし、チーロとファティマは若き日に愛し合った恋人同士だった。そのことに気づいた2人の恋は激しく燃え上がり、ファティマを守るため、チーロは裏社会から逃れることを決心するが……。監督は「僕はナポリタン」を手がけた、マルコとアントニオの兄弟チーム「マネッティ・ブラザーズ」。

2017年製作/134分/イタリア
原題:Ammore e malavita


2021.3.3第5回

帰ってきたムッソリーニ

偉映画化もされたドイツのベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」をベースに、舞台をイタリアに置き換え、現代によみがえった独裁者ムッソリーニが巻き起こすドタバタを描いたブラックコメディ。現代のローマに突如よみがえったムッソリーニ。その姿を偶然にカメラに収めた売れない映像作家は、一発逆転をかけてムッソリーニのドキュメンタリー作品の制作を思い立ち、2人でイタリア全土の撮影旅行がスタートする。そっくりさんだと思った若者がスマホを向け、戸惑いながらも撮影に応じた写真がネットで拡散し、テレビ出演でのカリスマ的な演説が人々のハートをつかむなど、ムッソリーニの人気は絶大なものとなっていく。そしてムッソリーニはふたたび国を征服する野望を抱くが……。「イタリア映画祭2019」(2019年4月27日~5月4日=東京・有楽町朝日ホール/5月18~19日=大阪・ABCホール)上映作品。

2018年製作/96分/G/イタリア
原題:Sono tornato


第6回 2021.3.17

シチリアシチリア

ニュー・シネマ・パラダイス」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、自身の生まれ育ったシチリアの村バゲーリアを舞台にした自伝的作品。トルナトーレの父親をモデルにした主人公ペッピーノとその父親、息子という3世代の人生を通し、1930年代から1980年代へと至るシチリアの激動の現代史を描き出す。音楽にはトルナトーレ作品には欠かせない存在となったエンニオ・モリコーネ。2009年・第22回東京国際映画祭「WORLD CINEMA」部門では「バーリア」のタイトルで上映された。

2009年製作/151分/PG12/イタリア
原題:Baaria


第7回 2021年3/31(水)

     人生、ここにあり!

法律により精神病院の撤廃が進められていた1980年代のイタリア・ミラノを舞台に、実話を映画化したコメディドラマ。革新的な考え方をもつネッロは労働組合から疎まれ、精神病院から追い出された元患者たちの協同組合に左遷される。精神病の知識などないネッロだったが、元患者たちとあらたな事業を立ち上げるために奮闘する。イタリア映画祭2009にて「やればできるさ」のタイトルで日本初上映。11年劇場公開。

2008年製作/111分/G/イタリア
原題:Si Puo Fare
配給:エスパース・サロウ 
Ambientato a Milano negli anni '80, quando l'abolizione degli ospedali psichiatrici veniva promossa dalla legge, questo dramma comico è un adattamento cinematografico di una storia vera. Nello con un'idea innovativa viene evacuato dal sindacato e viene relegato nella cooperativa di ex pazienti che vengono cacciati dall'ospedale psichiatrico. Fa fatica ad avviare una nuova attività con ex pazienti anche se è stato Nello a non conoscere le malattie mentali. All'Italian Film Festival 2009, è stato proiettato per la prima volta in Giappone con il titolo di "Se lo fai, puoi farlo". Uscito nelle sale nel 2011.世の人すべてにそれぞれが情熱を持って取り組める何かがあると思います。お仕事の場合、それはお客様のためであることが多いですが、自分自身の成長やスキルの向上のためとなることもまたあります。

第8回2021年 6/9(水)

ローマ法王の休日

「息子の部屋」「親愛なる日記」のナンニ・モレッティ監督が、ローマ法王のつかの間の休日を笑いと涙を交えて描くハートフルドラマ。ローマ法王が死去し、新しい法王を選出するため各国の枢機卿がバチカンに集まる。全員が心の中では面倒な法王に選ばれたくないと思うなか、誰もが予想していなかったメルビルが新たな法王に選出される。メルビルはプレッシャーのあまりローマの街へ逃げ出すが、街の人々と触れ合うことで人生において大切なものや法王の存在意義とは何かを見つめ直していく。

2011年製作/104分/G/イタリア・フランス合作

原題:Habemus Papam
配給:ギャガ 


第9回ベニスに死す

巨匠ルキノ・ビスコンティの「山猫」と並ぶ代表作で、ノーベル賞作家トーマス・マンの同名小説を原作に、作曲家グスタフの美少年への心酔と老いの苦しみを描いた。「地獄に堕ちた勇者ども」に続いて撮られた、ドイツ3部作の2作目にあたる。療養のためベネチアにやってきたドイツの老作曲家アシェンバッハは、ホテルで少年タジオを見かける。一目で少年の美しさの虜になり、彼の姿を見つけるだけで喜びを感じ始める。全編に流れるのは、アッシェンバッハのモデルになったマーラーの「交響曲第3、5番」。2011年には製作40周年を記念し、ニュープリント版でリバイバル上映された。

1971年製作/131分/G/イタリア・フランス合作
原題:Morte a Venezia
配給:クレストインターナショナル
日本初公開:1971年10月2日


幸福なラザロ

カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「夏をゆく人々」などで世界から注目されるイタリアの女性監督アリーチェ・ロルバケルが、死からよみがえったとされる聖人ラザロと同じ名を持ち、何も望まず、目立たず、シンプルに生きる、無垢な魂を抱いたひとりの青年の姿を描いたドラマ。「夏をゆく人々」に続き、2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、脚本賞を受賞した。20世紀後半、社会と隔絶したイタリア中部の小さな村で、純朴な青年ラザロと村人たちは領主の侯爵夫人から小作制度の廃止も知らされず、昔のままタダ働きをさせられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎを発端に、夫人の搾取の実態が村人たちに知られることとなる。これをきっかけに村人たちは外の世界へと出て行くのだが、ラザロだけは村に留まり……。

2018年製作/127分/G/イタリア
原題:Lazzaro felice
配給:キノフィルムズ


二人の

トスカーナ

ロレンツァ・マッツェッティの自伝的小説を、イザベラ・ロッセリーニ主演で映画に。暗雲立ちこめる第二次世界大戦下で、幼い姉妹が緑きらめくトスカーナで健気に成長する様子を描くとともに、戦争が及ぼす悲劇を描く。監督は、これが長編デビューとなる双子の兄弟アンドレア&アントニオ・フラッツィ。

2000年製作/102分/イタリア
原題:Il cielo cade
配給:アルシネテラン

ストーリー

 1943年のイタリア、トスカーナ地方。交通事故で両親を失った少女ペニーと妹ベビーは、ユダヤ系知識人アインシュタイン氏と結婚した伯母のもとに引き取られた。自然に囲まれた田舎で、幼い姉妹はのびのびと生活する。しかしドイツ軍のイタリア侵入がトスカーナ地方まで及ぶようになり、車は没収され、学校は接収され、ドイツ兵が家にまでやってきた。アインシュタイン氏はレジスタンスを担うパルチザン入りを決めるのだったが……。 

スタッフ・キャスト



監督

アンドレア・フラッツィ アントニオ・フラッツィ

脚本
スーゾ・チェッキ・ダミーコ

原作
ロレンツァ・マゼッティ


Katshenイザベラ・ロッセリーニ

Wilhelmジェローン・クラッベ

Pennyベロニカ・ニッコライ


シチリアーノ/

   裏 切りの美学

[映画.com ニュース]2019カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作で、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で最多6部門受賞を果たした、巨匠マルコ・ベロッキオの最新作「IL TRADITORE(英題/THE TRAITOR)」が、邦題「シチリアーノ 裏切りの美学」に決定、8月28日から公開される。
国家を揺るがす大騒動となったイタリアマフィア史上最大のミステリーを、巨匠ベロッキオが完全映画化。仁義なき抗争の果てに、名誉ある男の美学を貫いた主人公の決断を描く。出演はピエルフランチェスコ・ファビーノルイジ・ロ・カーショら。


 

1980年代初頭、シチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルに逃れるが、残された家族や仲間達はコルレオーネ派の報復によって次々と抹殺されていった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事から捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れ堕落した犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、固い信頼関係で結ばれたファルコーネに組織の罪を告白する決意をするが、それはコーザ・ノストラの ”血の掟” に背く行為だった。

シチリアーノ 裏切りの美学」は、8月28日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ他全国公開。 

La vita e bella 

ライフイズビューティフル 

ぁイタリアの俳優ロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演を務め、強制収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子を守るため意外な行動に出る姿を描いた感動作。1937年、トスカーナ地方の小さな町へやって来たユダヤ系イタリア人の陽気な男性グイドは、美しい小学校教師ドーラと運命的な出会いを果たす。いつも陽気で機転のきくグイドにドーラも心を奪われ、やがて2人は結婚。息子ジョズエも生まれ家族は幸せな日々を送るが、彼らが暮らす町にもユダヤ人迫害の魔の手が迫り、3人は強制収容所に連行されてしまう。グイドは幼いジョズエに悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら陽気に振る舞いながら嘘をつき続けるが……。第71回アカデミー賞で主演男優賞、外国語映画賞、作曲賞、第51回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。

1997年製作/117分/G/イタリア
原題:La vita e bella


シネマパニューラダイス

シチリアの小さな村を舞台に映写技師と少年の心あたたまる交流を、あふれる映画愛とともに描いた不朽の名作。映画監督として成功をおさめたサルバトーレのもとに、老いたアルフレードの死の知らせが届く。彼の脳裏に、「トト」と呼ばれた少年時代や多くの時間を過ごした「パラダイス座」、映写技師アルフレードとの友情がよみがえってくる。シチリアの小さな村の映画館を舞台に、映画に魅せられたサルバトーレの少年から中年に至るまでの人生を3人の役者が演じる。アカデミー外国語映画賞やカンヌ映画祭審査員特別グランプリなど、各国で賞賛を浴びた。

1989年製作/124分/PG12/イタリア・フランス合作


大人の事情

通話やメールの履歴をさらけ出すゲームをきっかけに、夫婦や友人間にさまざまな疑惑が巻き起こっていく様を描いた、イタリア製のワンシチュエーションコメディ。新婚カップルや娘の反抗期に悩む夫婦、倦怠期を迎えた2人など、食事会に集まった7人の大人たちが、「メールが届いたら全員の目の前で開くこと」「かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すこと」というルールを設定し、「信頼度確認ゲーム」を開始する。ゲームが進むにつれ、夫婦間のもめ事や家庭の問題、仕事や性格についての悩みなど、7人の本当の姿が次々と露呈していく。イタリアのアカデミー賞に当たるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞、脚本賞を受賞。「人生、ここにあり!」のジュゼッペ・バッティストンらが出演。

2016年製作/96分/G/イタリア
原題:Perfetti sconosciuti
配給:アンプラグド


ブーベの恋人

 
カルロ・カッソーラの同名小説をルイジ・コメンチーニとマルチェロ・フォンダートが脚色、「パンと恋と夢」のルイジ・コメンチーニが演出した青春ドラマ。撮影はジャンニ・ディ・ベナンツォ、音楽はカルロ・ルスティケリが担当した。製作はフランコ・クリスタルディ。出演は「山猫」のクラウディア・カルディナーレ、「633爆撃隊」のジョージ・チャキリス、ほかにマルク・ミシェル、ダニイ・パリス、エミリオ・エスポット、モニーク・ビタなど。
1963年製作/イタリア
原題:La Ragazza di Bube
配給:松竹映配 

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